SEHIROオリーブオイルが出来るまで

オリーブオイル

 

オリーブの木の熟した果実から、一切の化学処理をせずに作られ、

そのまま食することが出来る、

常温で液体の状態を保っているオイルです。

 

農産物は、生産技術が高ければ高いほど製品の生産量も増えます。

SEHIROオリーブオイルは、高度な生産工程に則って作られています。

 

高品質のオリーブオイルを作るためには、オリーブを育て、収穫し、オイルを絞ると言った全ての工程において、定められた条件を完全に満たさなければなりません。

 

オイルが出来上がるまでには、最も基本的な工程から始まり、あらゆる工程を経ますが、そのひとつひとつが、オイルの品質に影響します。そのため、同じ遺伝子や同じ地域で収穫されたオリーブでも、異なる製造方法を経ると、完成したオイルの品質に大きな違いが出ることになります。

 

SEHIROオリーブオイル; オリーブの収穫時期と収穫方法は、出来上がるオイルの品質に大きな影響を与える要素です。オリーブの実の「成熟度指数」を計算し、収穫時期を決めます。オリーブは、木から手で摘み取って収穫されます。

これが、最も正しい方法です。


1. 工場での受入:

オリーブの成熟度合いや状態などを基準に、工場への受入作業が行われます。

この工程で、品質基準を満たすオリーブが選別され、オイルが作られます。

特に、実が木から落ちて収穫されたオリーブと、枝から収穫されたオリーブとでは出来上がるオイルの質が異なるため、受入工程での選別作業が重要となります。


2. 葉の取り除きと洗浄:

工場でオリーブの実からオイルを作る過程は、葉の取り除き作業と洗浄から始まります。収穫されたオリーブには、葉、石、土などの不純物が付着しています。高品質のオイルにするため、また、機械の故障の原因にならないためにも、オリーブの実からこれらの不純物を取り除くことが必要です。葉を取り除く作業は、畑での洗浄時か、吸引システム付き洗浄機で行われます。保管時に発酵させてしまうなど、オリーブの実を無駄にしないためにも、洗浄時に表皮を傷つけないように注意し、オリーブの実を良い状態で工場に届けることが必要です。

オリーブの実の洗浄には、スクリュー羽根付き洗浄タンク、回転型洗浄カゴ、高圧振動式篩付洗浄機とエアーポンプ式洗浄機を使用しています。100キロのオリーブの実を洗浄するのに、場合によって10キロから100キロの水を使います。


3. 粗砕・すり潰し工程:

粗砕は、物理的にもまた化学的な観点からも、重要な工程です。粗砕とすり潰しは、オイルがオリーブの実の組織から抽出されるその最初であるからです。オイルを細胞内の空間から抽出するために果肉細胞を砕くことが、この工程の目的です。粗砕・すり潰し工程では、石臼と金属製の粗砕機が使われます。


4. 捏ね工程(練和):

オリーブは、特に金属製の機械で潰した場合に、捏ね工程が必要となります。この作業は、その後の工程でペーストを固形物と液体を分けるための準備として、大切な工程です。捏ね工程の目的は、液体の抽出をさらに促しオイルの雫を大きくすることと、オイルと水の乳化を抑制しオイルの純度を上げることです。

攪拌機は、半円柱状などの形で、縦軸および横軸状の両タイプがあります。内側は防錆素材、外側は熱湯循環装置又は電気による加熱装置を備えています。軸には螺旋状の部品か、ペーストをゆっくりと回しながら捏ねるための異なる大きさの歯が付いています。より多くオイルを抽出するため、また、ペーストを均質な状態にするために、捏ねは重要な工程です


5. 分離工程:

オリーブのペーストを、液体(オイル、水分)を固形物と分けるために、遠心分離にかけます。

ペーストに直接遠心力を加えますが、ここでは、二種の液体と固形物の比重が異なることがポイントです。つまり、オイル、水分と搾りかすの分離が同時に行われるのです。この分離には、デカンタと呼ばれる横型の遠心分離機を使います。オイルの抽出量は、使われるオリーブの特性と、デカンタの容量によります。また、ペーストを柔らかくするために加える水の量と温度も影響します。特に、分離に時間がかかる種類のオリーブは、しっかりと遠心分離にかける必要があります。水の量は多すぎても少なすぎてもいけません。100キロのオリーブに対して、状況に応じて60~70リットルから100~110リットルぐらいの水を加えます。水温の、オイルの抽出量自体への影響はさほどありませんが、オイルの保存時に品質に影響することがあるため、20~25度を超えないようにします。